自然な距離感でふれあうことができる【譲渡型保護猫カフェ「猫恩」】|概要や注意点、実際に行った様子をご紹介!


猫カフェに行ってみたい!
妹・ふりゅーが、いつの頃からか口にするようになった一言です。
過去にインコ、現在は金魚を飼育(父が担当)しているのが、我が家の数少ない飼育経験。
なんとなく、猫への憧れみたいなものがあったようですが、都会ならともかく田舎にそんな洒落たお店はありません。
しかし数日前、偶然眺めていた情報誌で「譲渡型の保護猫カフェがオープンした」という記事を発見!
しかも車で行ける距離にあるという、なんとも偶然なる幸運。
小躍りする妹に引きずられる形で、私と母の3人、長野県は御代田町という小さな町に出来た【譲渡型保護猫カフェ「猫恩(にゃおん)」】に初来店してきました。
この記事では、
- 【猫恩】とはどんなお店?
- 【猫恩】の概要や注意事項
- 実際に行った様子や感想
などを、詳しくご紹介していきます!
「保護猫カフェとはなんぞや?」「お店の雰囲気を知りたい!」という方は、是非参考にしてください。
【猫恩(にゃおん)】とは?
譲渡型の保護猫カフェ

「猫恩(にゃおん)」は、2024年11月8日にオープンした譲渡型の保護猫カフェです。
カフェに居る猫たちは讓渡可能な保護猫で、定期的に譲渡会も企画されています。

私が訪ねた時には、10匹の保護猫たちが「猫店員」としてお客さんたちを迎えてくれていました。
「小さな頃、猫を飼っている友達の家に遊びに行った、そんな気持ちでぜひ遊びにいらして下さい。」
そんなコンセプトの元、昭和に建てられた一軒家を改装して猫カフェとして営業されています。
店内もお店というより「家」そのもの。
自宅の居間のような「猫部屋」で、ありのままの姿の猫たちとふれあうことができる所が【猫恩】の魅力です。
地元の広報誌に掲載されたこともあり、今御代田町界隈では密かに人気沸騰中の猫カフェなのです!
カフェを利用することで保護猫たちの助けになる!
利用料金のうち10%は飼い主の居ない猫の不妊・去勢手術や、保護猫シェルターで暮らす猫たちの生活費として東信地域で活動する愛護団体に寄付されるとのこと。
「家で猫は飼えないな・・・」
という方でも、このカフェを利用するだけで保護猫たちの助けになります。
この項では、【猫恩】の営業時間や関連サイト、地図などをご紹介します。
注意点もいくつかありますので、現地に赴く際の事前準備にお役立てください!
営業時間・関連サイト・地図など
住所 | 〒389-0201 長野県北佐久郡御代田町塩野3399−2 |
営業時間 | 9:30~16:30 (L.O 16:00) |
定休日 | 月・火 ※猫の体調により臨時休業あり |
関連サイト | 猫恩公式インスタグラム「nyaoncafe」 |
備考 | ◇ご入場は、お約束を守れる小学生以上のお客様に 限らせていただいております。 ◇感染症対策のため靴下をはいてご利用ください。 |
※お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
駐車場

お店の前に、10台くらいは余裕で停められそうな駐車スペースがあります。
立地的に車での来店になるので駐車場は結構広め。

私たちが訪れたときには、すでに3台の車が止まっていたよ!

人気だねー。ちゃんと猫たちとふれあえるかな・・・
【猫恩】の料金システム
【猫恩】の料金システムは時間制の後払い方式で、時間は自己管理になります。
「猫部屋」に入室する際に、入室時間が書かれた利用カードを渡され、退出後に返却して利用時間分をお支払いする形になります。
- ワンドリンク付で30分1,000円
- 延長料金 30分ごとに600円
- オプション 猫のおやつ100円
お支払いは現金の他、電子マネー等も利用できます。
今回は情報誌についていたクーポンを利用して無料でおやつをゲットしたよ!

その他の注意事項
服装について
【猫恩】では、感染対策のために素足・タイツでの入店を禁止しています。
必ず靴下を履いて行くようにしてください!
入店には年齢制限あり
小学生未満の子どもは入店できないので、注意してください!
写真撮影について
写真撮影は、フラッシュをたかなければOK。
店員の方のお話によると、強い光は最悪、猫が失明してしまう危険性があるとのこと。
撮影前に、必ずカメラの設定を確認しておきましょう!
リスクへの理解
貴重品の管理(猫に引っかかれる場合も含む)、アレルギー等の発症、猫に噛まれたり引っかかれたりした場合などは自己責任になります。
予めリスクをしっかりと理解することも重要です。
この項では、【猫恩】の外観や内観、店内の雰囲気をご紹介します。
「事前にお店の雰囲気を知っておきたい!」という方は、是非参考にしてください
【猫恩】の外観

【猫恩】の外観はまさしく一軒家そのもの。
正面のガラス窓からは室内の様子がよく見え、猫の姿や触れ合うお客さんの様子が窺えます。
なんとなーく蘇る、おばあちゃん家の記憶(遠い目)


入口にはオープンの表札の他に、「注意事項」や「料金システム」についての記載がありました。
【猫恩】の内観・雰囲気
二重扉を開くと、普通の一軒家と同じように、玄関で靴を脱いで上がるスタイルです。
素足やタイツはNG!必ず靴下を履いていこうね!


玄関の目の前には、手洗い用の洗面台が設置されています。
人間と猫、双方の感染対策のために入店前後に手洗いと消毒をする必要があるとのこと。
しっかりと対策されている点も、猫たちへの思いやりが感じられますね。
手を洗っていると後ろから気配を感じ、振り返ってみたら・・・。


ねねねね猫だ・・・

猫さんお出迎えにキター!!
出だしからの歓待に驚きましたが、実はこの猫ちゃん、「猫部屋」から脱走してきた子だったことが後に判明。
「お客さんが部屋を出入りする際にくっついて出てきてしまうことがままある」と、店員のお姉さんが笑って話していました。
タイミングによっては、入店早々の熱烈なお出迎えがあるかも?

木目調の店内は照明も明るく清潔感があり、動物特有の匂いは全く気になりません。
「店内」というより「家の中」と言いたくなるような、ホッとする空間が広がっています、

受付に向かう廊下の壁には、様々な猫の絵が飾られています。
猫、ネコ、ねこ・・・。猫尽くしなインテリア。
猫愛が爆発してるねー!



こんな小さな置物も飾ってありました。

猫の喧嘩の様子かな?
廊下を進むと正面に受付があり、「猫部屋」に入室する前に諸注意や料金システムについての説明を受けます。
この日は受付にいた店員のお姉さん1人でお店を切り盛りしていました。
受付の目の前は畳敷きの部屋があり、「猫部屋」はその向かい側にある扉で仕切られた中です。
最後にメニューから飲み物を選んで注文し、もう一度手指と足裏の消毒をしてから、いざ!「猫部屋」へ。
ちなみに、利用カードにはこのタイミングの時間が書かれます。
記載される時間は結構ざっくりとしているみたいです。
たぶん店員のお姉さん、時間をちょっとオマケしてくれていた気がする

猫カフェ利用は初めての私たち。
実際に猫たちと触れ合う様子や、「猫部屋」の様子をお届けします。
「猫部屋」の様子
広いキャットルームには10匹の猫が自由に動き回っていて、先に来ていたお客さんが3組、思い思いに猫店員達と触れ合っていました。
2月に入った長野は本格的な寒さに突入していますが、この部屋は暖房が十分に効いていて、窓から差し込む日差しも手伝ってぬくぬくです。

昼過ぎの時間帯だからでしょうか、お昼寝している子もチラホラ。

室内は板張りのフローリングで、中央には小さなテーブルが2つ。飲み物はこちらに置けるようになっています。
机の下には毛布が引いてあり、猫が寝そべってくつろいでいました。
床暖房も入っていて、防寒対策は万全です。
しかし、人間にはなかなかな温室すぎるので、とりあえず上着を脱いでそこら辺にポイッ。
荷物を置くスペースは特別設けられていないので、部屋の隅に置いておきました。
上着なんかは、猫の寝床にされるかもだから注意だよ!

店員のお姉さんは常時「猫部屋」にいるわけではないので、基本的には猫とお客さんだけの空間です。
自分の思うままに、自然に猫と触れ合えるのも【猫恩】の魅力♪

室内にはキャットタワーや、ソファーベッド、キャットウォークなどの猫用家具があちこちに設置されています。
視線を感じて振り返ってみたら、猫がすっぽり収まっていたり。

床におもちゃが転がっていたので、試しにボールをコロコロ。
見向きもしない・・・。動かざる事山の如し系猫さん。

おもちゃを変えて別の子に差し出すと、えいえいと反応あり。
人間と同じで、性格もまちまちってことなんでしょうか(笑)。

最初はどう接したら良いか分からず、恐る恐る猫さんを撫でていました。
他のお客さんを真似ておもちゃで遊んであげたりしているうちに、少しずつ猫の方から寄ってきてくれるように。
十人十色な性格ですが、皆人慣れしています

室内の壁際には、10匹の保護猫たちの名前とプロフィールが掲載されています。
近くにはペットカメラが置かれているので、室内の様子は常にチェックしているみたい。
Wi-Fiまで使えるのが細やかな気遣いが行き届いていますよね。

活発におもちゃに飛びついてくる子。

グースカ寝ている子。

おもちゃには目もくれずに優雅に闊歩する子などなど、いろんな性格の子がいますが、どの子も人慣れしています。
必要以上にこちらが手を出さなければ、噛んだり引っかいたりはされなさそうです。
一度抱っこを試みたのですが、私が慣れていないせいもあって失敗してしまいました。
思った以上に軟体すぎた(笑)

おやつをあげてみました!

お姉ちゃん!おやつあげてみようよ!
夢中で猫と戯れていましたが、妹の言葉で猫のおやつを持っていることを思い出しました。
ペースト状のおやつで、CMとかでよく見る、猫がペロペロしているあのタイプです。

ふりゅー、アンタがあげたら良いじゃない
そう思いつつ、封を切った瞬間、背後からシュンッと黒い影がやってきて私の膝の上に。
封が切られた瞬間、戦いの火ぶたもまた、切って落とされたのです。
匂いにつられてやってきた猫に囲まれ、あくせくする私。
それを笑いながら動画撮影する妹。

おのれ、謀ったなおぬしー!
我こそはおやつをもらう!とにじり寄ってくる猫たちの本気の圧に、終始押されまくっていました。
CMだともっと和やかじゃん。あれ、嘘じゃん。
遊び疲れたら飲み物でホッと一息

戦いが収束し、猫の群衆が解散したところで、注文していた飲み物でホッと一息。
ドリンクの種類はコーヒーやココアを始めとした10種類ほど。アイスとホット、どちらにするか選べます。
私が選んだのは、生姜・ミント・ハーブが入ったホットティー。
ミントの爽快な香りが鼻に抜けて美味しい。
お客さんの中にはアイスティーを選んでいる人もいて、「真冬にアイスって・・・」と思いましたが、これが大正解。
温かな室内で夢中で猫と遊んでいると、いつの間にか汗をかくほど体温が上昇していました。
滞在時間30分。最後のさいごで・・・
キャットルームには時計もしっかり置いてあり、時間を確認するとそろそろタイムリミットの30分が経過しようとしていました。
もう少しいたい気持ちもありましたが、新たにお客さんが1組入ってくる気配がしたので、お暇することに。
キャットルームの扉を開き、外に出ようとした瞬間、タタタッと走り寄ってきた猫が1匹・・・2匹・・・と足の間をすり抜け部屋の外へ。

ちょっ、何やってるのお姉ちゃん!

ぎゃー!脱走されたー!!
これが噂の脱走事件。引き金を引いたのは私だー。
畳部屋を駆け回る猫を見つつ、受付にいた店員のお姉さんに「すいません、脱走されちゃいました」と謝る私。
店員さんは笑いつつ「この子は若いから、常に走り回っているんですよー」と明るく返してくれました。
30分の利用料金をお支払いし、お店を後に。
初めての猫カフェは、ほっこり思い出に残るとても楽しい時間が過ごせました。
まとめ

猫カフェ、最っ高!

この一言に尽きる。
想像以上に近い距離で猫たちと接することができるので、見た目の特徴はもちろん、性格なんかも分かって面白いかったです。
かわいい猫店員さんたちに癒されたい方はもちろん、猫を飼ってみたいと思っている方にも、是非一度訪れてみてほしいお店だなと思いました。
「譲渡型」ですので、10匹の猫たちは今後、出会いがあってご家庭に引き取られることになるのかもしれません。
その前段階として、こういった距離感で触れ合える場を設けてもらえるのは、双方にとって嬉しいことですよね。
そうそう、お支払いの後、こんなものを渡されました。

おや、これは常連になる予感・・・?
