【史跡巡り記】ゴールデンウイークは妹とコナンと小三郎と


こんにちは、さくらつみです!
令和7年のゴールデンウイーク、皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか。
全て繋げて11連休にした方もいらっしゃるのかしら?
筆者の場合はカレンダー通りなので、世に言う「飛び石連休」というやつでした。
無計画で突入したわけですがお休みの後半に、

「劇場版名探偵コナン 隻眼の残照」が良かったからまた見に行きたい!
と既に2度見に行った妹・ふりゅーに誘われ、ついでに赤松小三郎記念館も行こうと思い立ち、長野県上田市へプチ史跡巡りに出かけました。
- 上田駅
- 映画館
- 赤松小三郎記念館
- 信濃国分寺
その時の様子をゆるーくお届けしていきます!
コナンに沸く上田駅

というわけで上田に到着。
車で来られる距離だったので、ふりゅーを助手席に乗せてドライブです。
映画の上映時間までの暇つぶしに車を置いて上田駅へ立ち寄りました。
去年の春に上田城址公園へ桜を見に来て以来だったので、上田駅の中を見るのも久々です。




あれ、上田駅におみやげ処なんてあったっけ?

思った以上にちゃんとした駅だったんだな・・・(誉め言葉)
筆者宅の最寄り駅は自動改札すらない田舎駅なので、上田駅もなんとなくそんなイメージでいました。
すまんそんなことはなかった。
「エキタグスタンプラリー」諸伏高明パネルを発見

駅構内をうろついていたら、新幹線外改札近くに「エキタグスタンプラリー」と「名探偵コナンのキャラクター諸伏高明パネル」を発見しました。
他の駅だと改札内設置が多いみたいですが、上田駅は改札外なんですね。
ふりゅー曰く「首寝違えちゃった高明」とのこと。
ポージングがね・・・。
名探偵コナン人気がすさまじいのか、周囲に沢山の人がいてパネルをカメラに納めていました。

私も写真撮るから荷物持ってて!
例に漏れず、ふりゅーも光の速さでスマホを取り出しバチバチに撮影タイムへ。
そして荷物持ちの筆者。
ふりゅーも参戦するつもりだったようですが、対象駅が多いので断念したみたいです。
上田駅前の様子

放っておくといつまでも写真撮影会していそうな勢いだったので、ふりゅーを引きずるように上田駅の外へ。
すると駅前にもこんなデッカイ幕が設置されていました。

写真撮るから荷物持ってて!(2回目)

これが孔明の罠ってやつなのか…?
ちなみに先ほどのパネルキャラ「諸伏高明」は三国志の諸葛孔明をモデルに作られたキャラクターです。
作中のあだ名はもちろん「高明」。
長野県警所属で所轄署に在籍していたので、所轄+高明で「しょかつこうめい」というわけ。青山先生も考えるよねー。
今年は長野が舞台なので県内は相当な盛り上がりです。
テレビCMや地元のローカル番組で名探偵コナンのワードを聞かない日がないくらい。
しかし残念なことに上田駅は作中登場しないんですよね。
出てくるのは長野駅と佐久平駅で、こちらもエキタグスタンプラリーの対象駅になっています。
作中で蘭とコナンが佐久平駅から野辺山天文台までタクシーを使うシーンが登場しますが、実際にやると2万円ほどかかるみたいですよ。
当初佐久平駅を出す予定はなかったそうですが、長野駅から野辺山天文台までタクシーで行くと5万円近くかかり現実的ではなさすぎるので、急きょ佐久平駅のシーンが追加されたんだとか。
この映画は珍しく真面目な毛利小五郎回で、コナンに「遊びじゃない」と叱っていましたが、移動に5万円も使いこんだら別の意味でブチギレそうですね。

筆者は普段車通勤なので、駅に来ると無性にワクワクします。
「駅=旅」のイメージが強いんでしょうねぇ。
史跡巡りを始めてから「ローカルな電車旅って楽しいな」と感じます。
劇場版名探偵コナンの映画を鑑賞
ゴールデンウイークで上映回数が増えていたので、映画館の中は激混みでした。
フード売り場の行列にふりゅーはポップコーンを諦めていましたが、筆者としては映画+片手にポップコーンはマスト!
勇んで行列に並び、開始2分前にギリギリ上映会場に滑り込みました。
ちなみに筆者のコナン歴はアニメとたまに映画を見る程度で、現在もふりゅーの隣でちょこちょこ見ています。
一方のふりゅーは漫画をそろえている時期がありましたが、最近はコンプリート版のみ手元に残しているようです。
ふりゅーのコナン熱の度数が良く分からないんだよなぁ

映画の感想
これで3度目の鑑賞になるふりゅー情報によると、今作では髭面おじさんの出現率が高いみたいです。

髭キャラ12人出るんだってさ!
というので、頑張って数えてみましたが途中から話に熱中しすぎて忘れました。
気になる方は数えてみてね。
見ていて印象的だったのは、長野県警勢と生き生き推理するコナン君です。
普段一人で黙々と真実への手がかりを探すコナン君ですが、同じ頭脳を持った人が居ると推理を確かめ合いながら物語が進んで行きます。
分かっている者同士でしか共有し得ない雰囲気というか・・・「コナン君ワクワクしながら推理しているなー」と感じました。
それと山中で容疑者を捜索するシーンで、高木刑事が酸素吸引しながら雪山を歩いているのが個人的にツボでした。
3度目鑑賞でも泣くふりゅー
鑑賞途中で隣から「ズズッ」と鼻をすする音が聞こえ、そっと隣を見て見ると・・・
目元をこするふりゅー。

え・・・な、泣いている・・・?
今作のキーパーソン、長野県警所属の警部・大和敢助こと「敢ちゃん」はふりゅーイチ推しのキャラ。
奮闘するシーンが多く、

この映画は泣けるんだよな
と豪語していたふりゅーですが、アナタ見るの3度目だよね?まだ泣けるの?とお姉ちゃんは驚きました。
まぁ推しが奮闘する様はついつい感情入れ込んで見ちゃいますよね。
去年の劇場版名探偵コナンは函館が舞台で、私の推し土方歳三さんも登場していたのでしっかり見に行きましたが、最初からクライマックスで手に汗握りました。
青山さん作画の土方さんもよかったなぁ。
赤松小三郎記念館を訪問

映画鑑賞を終え史跡巡りのお時間です。

上田城址公園まで移動し、園内の「赤松小三郎記念館」へ!
実は去年の春にも来ていたのですが、その時はまだ赤松小三郎を知らずにスルーしていたんです。
今年こそは絶対行きたい!

と思っていて、案外早くに実現できました。
赤松小三郎記念館では幕末に活躍した洋学者で議会政治の先唱者、上田藩士・赤松小三郎に関する資料展示を行っています。
赤松小三郎顕彰会により運営され、活動成果の展示も行われています。(参考:赤松小三郎顕彰会公式サイト「赤松小三郎顕彰会」)
12月~3月は休館中で、4月から再開されたばかり。
ちなみに休館中の1月~3月の間、赤松小三郎顕彰会による「赤松小三郎講座」を毎年開催しています。
▼令和7年3月の講座に参加してきた模様はこちらからどうぞ

- 議会制度の導入に象徴される新国構想を唱えた洋学者・兵学者です。
-
天保2年(1831年)4月4日、上田藩下級藩士・芦田勘兵衛の二男として生まれました。
18歳で1度目の江戸遊学、和算家の幕臣・内田五観の瑪得瑪第加塾や高島流砲術家の幕臣・下曾根信敦の塾に入門。
2度目の江戸遊学時に赤坂で兵学・蘭学塾を開いていた勝海舟に入門します。
安政2年(1855年)長崎海軍伝習所が創設されると、幹部伝習生を命じられた勝海舟と共に長崎に渡り、約3年間西洋の軍事知識総体を学びました。
慶応2年(1866年)イギリス陸軍の『歩兵操典』を翻訳した『英国歩兵連法』を刊行し、名前が世に知られるようになります。
上田藩の枠にとどまらず、赤松小三郎は京都で兵学塾を開き、薩摩藩に依頼され英式兵制に基づく調練を指導します。
憂国の志士として新国家のグランドデザインを提起する一方、内戦回避のため幕府や諸藩の間を奔走。
慶応3年(1867年)9月、幕府側に軍事機密が漏洩することを危惧した薩摩藩士・桐野利秋らにより暗殺されてしまいました。
参考:安藤優一郎『幕末の先覚者赤松小三郎 議会政治を提唱した兵学者』(平凡社、2022年8月)
記念館の様子・展示内容


入口付近にQRコードの音声案内が用意されています。
基本無人のようで入館料は無料です。

第一展示室~第三展示室に分かれていて、第一展示室には京都・金戒光明寺に建っていた赤松小三郎の初代墓石が展示されています。
初代墓石は風化してしまい墓石を新しくしたことから、現在赤松小三郎記念館に記念碑として置かれているんです。
その他の主な展示品は、
- 赤松小三郎の自歴
- 赤松小三郎とゆかりの人物とのかかわりについて
- 赤松小三郎が提出した幕政・国政改革の建白書(写し)
- 赤松小三郎顕彰会の活動成果
多くのパネルが設置され、赤松小三郎の歴史がわかりやすくまとめられていました。


1つ1つの展示室は小規模ですが、入場無料とは思えない読み応えです。
『赤松小三郎先生』の現代語訳をゲット
第三展示室に赤松小三郎関係書籍が展示されていて、記念館隣の赤松小三郎顕彰会本部にて『赤松小三郎先生』の現代語訳が購入できること知りました。
赤松小三郎を知るには必須の1冊で国立国会図書館デジタルコレクションにて閲覧可能ですが、昭和期に出版された本なので文体が難しいんですよね・・・。(柴崎新一『赤松小三郎先生』(信濃毎日新聞社、昭和14年))
現代語訳!ホシイ!


記念館隣の赤松小三郎顕彰会本部に人の気配がしたのでおそるおそる中へ。
数人のおじさん達が談笑していて、恐らく顕彰会会員の方々なのでしょう。

要件を伝えると快く応じてくださり、無事1冊ゲットできました!
欲しい方はぜひ現地に行ってみてください。
現金払いオンリーなのでご注意を!

お姉ちゃんまーた本増やしてるし

まぁまぁ、まだ本棚に入りきる程度の量だからさ
最近本棚のキャパきつくなってきてるけど(ボソッ
その場で顕彰会の方と少しお話をしたのですが、5月11日(日)に赤松小三郎生誕祭を行うとのこと。
「ぜひ参加してね」と言っていただいて、行きたい気持ちもやまやまなのですが・・・。
ひの新選組まつりと思いっきり日程が被っているんですよね!
今年こそはパレードを見に行きたいと計画していたので、赤松小三郎生誕祭は断念するしかありません。
来年は行くから・・・行くからね。
史跡巡りを始めてからというもの、「お金」と「「時間」の使い方をよく考えるようになりました。
行きたい所が多いんですが予算の都合もあるし、イベントの日程が被ることが結構あるんですよね。
有限な「お金」と「時間」をどこへ優先的に使うか。
今までは衝動買いのクセがあり、時間もダラダラ浪費する毎日でしたが、そこら辺の意識が変わってきたなーと感じています。
赤松小三郎ゆかりの地「信濃国分寺」

昼食を摂りつつ帰りがてら、最後のひと押しで赤松小三郎ゆかりの地「信濃国分寺」にもお邪魔しました。
赤松小三郎と直接な関りはないのですが、赤松小三郎の門弟だった東郷平八郎らが信濃国分寺境内に植えた松の木が残っています。
現地を訪問するまで知らなかったのですが、ちょうど12年に一度の御開帳期間中で沢山の参詣者で境内はとっても賑やかでした。
狭い山道に屋台店まで並んでいてビックリ。

本尊の薬師如来像を公開する御開帳で本堂の前には御開帳柱が建てられ、本尊に繋がる5色の糸や布がときおり風に揺らめいていました。


せっかくの機会なので本堂へご挨拶をしてから、御開帳柱にも触って病気平癒、無病息災、厄除けのご利益をゲット!
こうして御開帳柱を触ると、数十年前に行った長野市善光寺の御開帳を思い出します。
善光寺の御開帳は7年に一度なんですよね。
御開帳期間中に本堂前に回向柱が建てられ、柱に触れると本尊に触れるのと同じご利益がいただけるんです。
あの時は史跡巡りにハマるなんて夢にも思ってなかったなぁ(遠い目

東郷平八郎ら三将軍手植えの松

境内に建つ石碑とその後ろに植えられている松の木を発見。
昭和39年(1964年)5月11日に赤松小三郎の門弟だった伊東祐亨、東郷平八郎、上村彦之丞の三将軍が上田を訪問し、信濃国分寺で松の記念植樹を行いました。

石碑横に三将軍の手植え松と彫り込まれています。

むむっ、思ったよりも松の木が小さい

今年が2025年だから、まだ61年しか経ってないんだしこんなもんだろ
改めて考えるとお寺や神社境内に建つ太い御神木が、どれだけ途方もない年月を重ねたのか実感できますね。
信濃国分寺の御朱印をいただく

御開帳期間中なので境内にて御朱印がいただけました。
こんなこともあろうかと御朱印帳を持って来ていたので、さっそく列に並んで御朱印帳を渡します。
直書きか書置きか選べるので直書きでお願いし、番号を渡されて10分ほど待ちました。

スタンダードな信濃国分寺の御朱印です。
御開帳期間限定の御朱印もあったのですが、書置きのみでこの日はすでに売り切れてしまっていました。
お求めの方は早めにいった方がいいですよ。

境内の藤棚がキレイでした。
人が多くて時間もなかったので、この日は松の木と本堂をお参りする程度に留めました。
信濃国分寺には国指定の三重塔など見どころが多いので、静かな時に改めて訪れたいですねぇ。
まとめ
ゴールデンウイークの上田市プチ史跡巡りの旅、いかがでしたでしょうか。
- 上田駅
- 映画館
- 赤松小三郎記念館
- 信濃国分寺
もともとゴールデンウイークはお出かけの予定が無かったのですが、思い立って出かけた割には充実した1日でした。
遠出もワクワクして楽しいですが、近場の史跡巡りものんびり回れて楽しさを感じました。

何より姉妹で出掛けること自体珍しいから新鮮だったよね

趣味が全然ちがうから、滅多に2人で出掛けないもんな
後半は筆者の趣味=史跡巡りになったわけですが、ふりゅーは退屈そうにしていました。
史跡巡りがいかにマニアックな旅か再確認!
やはり史跡巡りは史跡巡り好きな人と来なきゃだめだ…!
あなたのゴールデンウイークはどうでしたか?
今年は飛び石連休の影響で近場で過ごす人も多いとテレビで言っていました。
「こんな風に楽しんだよー」なんてお話があれば、ぜひ教えてくださいね。