新選組ゆかりの地で旅ランするなら【府中多摩川マラソン大会】がオススメ!|大会レポ&史跡スポット紹介

こんにちは!
史跡巡りとランニングがライフワーク、史跡旅ランナーのさくらつみです
ランニングを楽しく続けるコツ「史跡旅ラン」。
マラソン大会と史跡巡りをセットで楽しむのが「史跡旅ラン」の醍醐味の1つです。
新選組好きの方におすすめしたいマラソン大会が、新選組メンバーゆかりの地・府中市で行われる「府中多摩川マラソン大会」です。
- 新選組ゆかりの地でマラソン大会に参加したい人
- マラソン大会と史跡巡りをセットで楽しみたい!
- 新選組や旅ランが好き
こんな方に向けてこの記事では、「第36回府中多摩川マラソン大会10kmの部」に初参加してきた史跡旅ランナーの筆者が、
- 府中多摩川マラソン大会のおすすめポイントや参加レポート
- 大会前日に宿泊したお宿の紹介
- マラソン大会と合わせて巡りたいおすすめの史跡&グルメスポット
などを詳しくご紹介していきます。
この記事を読めば、府中多摩川マラソン大会の「史跡旅ラン」を余すことなく楽しめること間違いなし!
多摩川を眺めながら走ろう!【府中多摩川マラソン大会】

大会概要
| 大会会場 | 〒183-0014 東京都府中市是政6丁目2365番地 所在施設:府中市郷土の森 |
| コース | 府中市郷土の森ハーフマラソン競走路公認コース |
| 種目 | ハーフマラソン(21.0975km) |
| 10km | |
| 5km | |
| 1マイル | |
| 160m親子ペア | |
| 参加賞 | 10kmの部…Tシャツ |
| 関連サイト | 第46回府中多摩川マラソン大会公式サイト「第46回府中多摩川マラソン」 |
※お出かけ前に最新の情報をご確認ください。
【府中多摩川マラソン】のおすすめポイント
府中多摩川マラソン大会は新選組メンバーの近藤勇・沖田総司・土方歳三・井上源三郎ら、天然理心流を学んだ人々のゆかりの地、大國魂神社の近くで開催されます。

出走前後に史跡巡りをしつつ、完走を祈願出来ちゃうんです。

多摩川の河川敷を走るコースでは、多摩川を眺めつつ「きっと近藤さんや沖田さん、土方さんがこの景色を見ていたんだ…」と、想いを馳せながら走れますよ。

さらに、河川敷はアップダウンが少なくフラットな道なので、初心者でも参加しやすいのがポイント。
5kmや10kmなど走り始めて間もない人でも安心して参加できる距離設定なのがうれしいです。

私は府中多摩川マラソン大会「10kmの部」で初マラソン大会を経験したよ~
【史跡旅ランナーの思い出帳】人生初!10kmマラソン参加レポート

筆者は初マラソン大会として10kmの部に初参加してきました!
「最初の大会は新選組ゆかりの地で走りたい」
との思いから、府中多摩川マラソン大会への参加を決めました。

滞在先のホテルから府中多摩川マラソン大会の会場まで徒歩で行く途中、近藤勇や土方歳三などの新選組メンバーゆかりの「大國魂神社」で完走を祈願して大会へ。
当日の天気は晴れ、気温は10度。
ときおり吹くやや強めな風以外は天候に恵まれ、気持ちのよいコンディションでした。
終始続く雄大な多摩川の景色を楽しみながら、「土方さんや近藤さんはこの景色を見ながら川沿いを歩いたんだろうか」なんて考えつつ、楽しく走れました!
フラットな道は筆者のようなランニング歴1年にも満たない初心者でも非常に走りやすく、いつもの練習以上のペースで走れ、1時間切りで完走できました。
- 新選組が好きな人
- 旅ランニング初心者
の方にオススメのランニング大会だと感じました。
おすすめの宿泊施設をご紹介
府中多摩川マラソン大会前日に実際に筆者が宿泊したホテルをご紹介します。
アクセス抜群な【府中アーバンホテル】

府中多摩川マラソン大会に向けて前泊するなら、府中駅から徒歩2分とアクセス抜群の「府中アーバンホテル」がおすすめです。


筆者は2025年11月28日金曜日利用の際、じゃらんで予約しました。
料金は9,900円。
予約した時期が遅めだったのでお高めになってしましました。
公式サイト予約限定で、
- 最低価格保証
- ミネラルウォータープレゼント
- アーリーチェックイン&レイトチェックアウトが30分無料
などの予約特典があるので、両方チェックしてからの予約がおすすめ!
おすすめポイント① 駅や史跡スポット、大会会場へのアクセス良好!

府中アーバンホテルは新宿駅から京王線1本で行ける府中駅から徒歩2分と近場なため、駅利用に便利です。
さらに新選組メンバーゆかりの地「大國魂神社」から徒歩7分の距離にあるため、マラソン大会前日はもちろん当日会場へ向かう途中に史跡巡りをしつつ完走をお祈りできちゃいます。

府中多摩川マラソン大会の受付会場、郷土の森・府中市立総合体育館までは徒歩30分、タクシーで約8分です。
大会前のウォームアップを兼ねて歩いて移動するのもgood。

私は大会当日に神社を参拝してから徒歩で大会会場に向かったよ~
おすすめポイント② アメニティが充実

クレンジング・洗顔フォーム・化粧水・乳液・歯ブラシセット・ヘアブラシなど、様々なアメニティが用意されています。
持ち物が少なく身軽に行けるのがうれしいところ。
おすすめポイント③ 客室であひるちゃんがお出迎え

客室の浴槽には、小さなあひるちゃんが!

大事に育ててくれる人はお持ち帰りOKとのことです。
マラソン大会前の緊張も、細やかでかわいらしい心遣いに癒されちゃいますね。
府中市のおすすめ史跡スポット2選
府中多摩川マラソン大会に参加する際に合わせて巡りたい史跡スポットを2つご紹介します。
どちらも大会会場から近場なので気軽に巡れておすすめですよ!
近藤勇や土方歳三が奉納試合を行った【大國魂神社】

- 新選組メンバーゆかりの地を巡りたい
- 武蔵国府の歴史を感じたい
- 徳川家ゆかりの地を巡りたい!
こんな方にピッタリな史跡スポットが「大國魂神社」です。
府中多摩川マラソン大会の会場、郷土の森・府中市立総合体育館から徒歩20分と至近なので、マラソン大会前に完走を願ってお参りするのもgood!

完走後はゆっくり神社内の史跡巡りを楽しみつつ、神様に完走報告を忘れずに!
近藤勇・土方歳三・沖田総司たち新選組メンバーとのゆかり
天然理心流宗家を継いだ三代・近藤周助邦武が武術上達を祈願し、万延元年(1860年)9月30日に奉額の行事を催しています。
この奉額は甲陽鎮部隊掃討の官軍が通過した際、関係者だと思われる可能性を危惧した神社側が外して隠匿してしまい、その後の所在は不明となっています。

式典では神楽舞の奉納と、5組の奉納試合が行われました。
奉納試合には近藤勇や土方歳三、井上源三郎の兄で八王子千人同心の井上松五郎らが参加しています。

その翌年の万延2年(1861年)8月27日には天然理心流四代目・近藤勇の襲名披露の野試合が開催されています。
場所は武蔵総社六社宮の東側広場、現在の東京競馬場付近です。
紅白軍に分かれて争う野試合で大いに賑わいました。(佐藤文明『未完の「多摩共和国」新選組と民権の郷』凱風社、2005年)

参加メンバーはさぞ豪華だったんだろうな

その通り!
近藤勇はもちろん、土方歳三や山南敬助、沖田総司とその兄・沖田林太郎。
井上源三郎、松五郎兄弟や日野宿名主・佐藤彦五郎たちが参加していたよ~
新選組メンバーが多く参加した行事の舞台となった「大國魂神社」は、若き剣士たちの様子に想いを馳せるのにピッタリなスポットです。
大國魂神社とは?歴史をご紹介!

大國魂神社は大國魂大神を武蔵国の守り神としてお祀りした神社です。
出雲の大国主神と同一神とされており、福神または縁結び、厄除け厄払いの神様として有名です。

後に本殿の両側に国内著名の神、六所(小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神)を奉祀したため、「六所宮」とも称されます。

大化の改新(645年)の後、武蔵国府を置くようになり、大國魂神社を武蔵国衙の斎場とし、国司が奉仕して国内の祭務を総轄する所にあてられました。
寿永元年(1182年)に至ると源頼朝が葛西三郎清重を使節とし、正室・政子の安産祈願が行われます。
天正18年(1590年)8月、徳川家康が江戸へ入城してからは武蔵国の総社であるため崇敬し、社領五百石を寄進しました。(参考:大國魂神社公式サイト「神社の歴史・由緒」)

武蔵国の歴史や徳川家康にゆかりが深い神社なんだね~
5月5日に行われる例大祭は、今日においても続く大國魂神社の一大イベントです。
俗に「くらやみ祭」と呼ばれ、八基の神輿が消燈して闇夜の中を神幸する有名な国府祭です。
司馬遼太郎著『燃えよ剣』ではこの「くらやみ祭」の様子が描かれています。
ここに注目!【大國魂神社】の4つの見どころ
①土方歳三たちが型試合を披露した【拝殿】

現在の拝殿は明治18年、官幣小社に昇格した年に改築したものです。

万延元年(1860年)9月30日に奉額の行事が行われた際、拝殿前で土方歳三たちが型試合を披露しています。

拝殿正面「総社六所宮」の扁額は江戸時代中期の書家・勝間龍水によるものです。
当時の空気を肌で感じられる絶好のスポットとして、新選組メンバーゆかりの地を巡りたい方にオススメです。
②徳川家ゆかりの品が展示される【宝物殿】

江戸時代の徳川家に興味あり!な人にぜひお立ち寄りいただきたいのが、大國魂神社の境内に建つ「宝物殿」です。
1階には八基の神輿と大太鼓がズラリと並んで展示されていて見ごたえ抜群。
2階に展示される重要文化財の狛犬を始め、御神宝などのさまざまな宝物は必見です。
その中でもひと際目を引くのが「徳川慶喜直筆の額」と「徳川家康から先の将軍の朱印状」です。
「徳川慶喜直筆の額」は昭和30年代に書かれた社号額で、「武蔵総社」と書かれています。
徳川慶喜の書としては稀な大きさと言われ、目の前にすると力強い筆遣いに圧倒されます。
「徳川家康から先の将軍の朱印状」は徳川家から与えられた五百石の社領の寄進状で、六代・七代・十五代将軍の分を除く12通が残っています。
朱印状の1枚1枚を見ていくと、徳川家の熱い崇拝ぶりが伺えます。
③大國魂神社七不思議の1つ「御神木の大銀杏」

本殿裏にそびえる大木「御神木の大銀杏」は大國魂神社境内のシンボルの1つです。
その雄大さをぜひ眺めてみてください。

「御神木の大銀杏」は大國魂神社の七不思議の1つなんだよ~

七不思議?
④随神像がにらみを利かせる「隋神門」

馬場大門から神社の参道沿いに真っ直ぐに伸びるケヤキ並木の先に構える隋神門。
平成23年に大國魂神社御鎮座1900百年事業として改築されたものです。
屋根は銅板葺で、木造の門としても稀に見る大きさで圧巻です。

享保20年(1736年)に押立村出身の代官・川崎定孝により奉納された「随神像」に倣って製作された正面の随神像は必見です。
武蔵国の政治の要【武蔵国府跡】

大國魂神社とセットで巡りたいスポットが、大國魂神社の目と鼻のにある「武蔵国府跡」です。
特に、
- 飛鳥~奈良時代の初め頃から平安時代の武蔵国の歴史を知りたい
- 徳川家のゆかりの地を巡りたい!
という方におすすめです。
「武野国府跡」にはは1300年ほど前に古代武蔵国府の国司館が置かれ、430年ほど前に徳川家康の府中御殿が置かれました。
現在は国史跡の指定を受け、国司館跡を中心に整備が行われています。
武蔵国の政治の主要地「武蔵国府」

武蔵国府は飛鳥~奈良時代(7世紀末~8世紀末)の初め頃から平安時代の終わり頃(11世紀)にかけて、武蔵国を治めた行政府で、政治・経済・文化の中心として栄えました。
国府域は東西約2.2km、南北最大1.8kmで、その中央に位置する現在の大國魂神社境内と東側には、方形に整備された国衙(役所)域がありました。

「武蔵国府跡」には都から武蔵国の国府に赴任してきた国司の執務室兼居宅が置かれました。

発掘調査により見つかった柱穴跡を整備し、平成20年(2008年)から公開されています。

朱色の建物の柱が復元されてるよ~
武蔵野国府の歴史を知りたい人にはピッタリのスポットです。
「国衙」とは律令制度の下で、国司が地方の政治を行うために国ごとに置かれた政治施設のことです。
国衙が存在した都市域のことを「国府」と呼びます。
主な国衙遺跡▼
- 武蔵国衙
- 周防国衙(山口県防府市)
- 伯耆国衙(鳥取県倉吉市)
- 常陸国衙(茨城県石岡市)
- 近江国衙(滋賀県大津市)
- 土佐国衙(高知県南国市)

国衙付近には国分寺・国分尼寺・総社がセットで設置される場合が多く、武蔵国衙ではその様子が良くわかります。
鷹狩りや法要の場となった徳川家ゆかりの地

古代国司館の西側からは、江戸時代前期(17世紀前半)のものと考えられる三つ葉葵紋の鬼瓦が発見されています。
これにより、徳川家康が滞在した府中御殿があったと特定されました。
天正18年(1590年)に造営されたと考えられ、徳川家康・秀忠・家光の三代にわたって、鷹狩りの宿舎などとして使われました。
注目なのが元和3年(1617年)に徳川家康の霊柩が久能山から日光に移葬される際、逗留と法要の場となった点です。
徳川家ゆかりの地を巡りたい方は必見です。
調布市のおすすめ史跡スポット2選
ここからは調布市・深大寺地区でおすすめの史跡スポットを2つご紹介していきます。
調布市の深大寺地区は武蔵野の面影を残す国分寺崖線の雑木林と清水に恵まれた緑豊かな地域です。

史跡深大寺城跡や古刹深大寺など、国の重要文化財をはじめとする数多くの歴史遺跡を有し、「史跡巡り好き」や「城好き」、「古刹巡りを楽しみたい人」にピッタリのエリアです。
府中多摩川マラソン大会参加と合わせて、また大國魂神社などの新選組ゆかりの地巡りと合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?
- 府中本町駅から分倍河原駅までJR南武線で約1分
- 分倍河原駅から調布駅まで京王線で約20分
▼調布駅から深大寺地区へのアクセス(参考)
- 京王バス
調布駅中央口(のりば11)から京王バス、調34深大寺行き「深大寺」停留所下車 - 小田急バス
調布駅北口(のりば12)から、鷹56<神代植物公園前経由> 三鷹駅行き
調布駅北口(のりば12)から、吉06<神代植物公園前経由> 吉祥寺駅ゆき
【深大寺】を散策して1300年の歴史を体感!

秋の紅葉と歴史の深い古刹巡り、そばグルメをまるっと楽しみたい人におすすめなのが「深大寺」です。
昭和36年に開園した隣接の都立神代植物公園とあわせて散策地、憩の場所として多くの人々が訪れる人気スポットです。
開創1300年の歴史を持つ【深大寺】をご紹介!

奈良時代の天平5年(733年)に開創した武蔵野の面影を残す深大寺。
ご本尊は釈迦如来です。
正保3年(1646年)に起きた火災が原因で、その縁起・経疏・霊仏・霊宝・諸梵器等の殆どを焼失してしまいます。

慶応元年(1865)にはまたもや深大寺諸堂は炎上し、建造物は山門と常香楼を残すのみとなりました。
本堂は炎上から50年後の大正時代に再建され、大正11年(1922年)に昭和天皇が訪れています。

災禍の度に再建・復興を遂げていて、人々の篤い信仰心が見て取れるよ~
深大寺の境域は清水に恵まれていることから、昔から蕎麦作りが盛んに行われていました。
江戸時代には「深大寺蕎麦」として、将軍家や上野東叡山にも献上されたんです!
現在でも境内やその周辺にそば処が多く立ち並び、多種多様なそばグルメが楽しめますよ。
【深大寺】の見どころ4選
広大な深大寺境内には沢山の建造物が立ち並び見どころがタップリ。
その中でも史跡巡り好きな旅ランナーの筆者が特に注目して見て欲しい見どころを、厳選して4つご紹介します。
①深大寺山門

深大寺の深い歴史を感じる建物として見逃せないのが、参道より一段高いお寺の敷地入口に立つ正門の山門です。
調布市指定有形文化財に指定されています。
元禄8年(1695年)に1,000人の寄進者・人足によって、このあたりの地形と山門の普請が行われました。
慶応元年(1865年)の大火を免れた建物の1つとして注目です。

『深大寺焼失諸記』によれば、大火の際には村人総出で守ったことが記されているぞ

現在深大寺内で一番古い建物なんだよ~

薬医門、切妻造りで茅葺き屋根が特徴。
東京に残る江戸時代の建築の中でも意匠的に特に優れたものの1つ、とされています。

江戸時代の深大寺の建物はすべて茅葺きでしたが、現在は旧庫裏と山門のみです。
山門をくぐる際には、茅葺き屋根にぜひ注目してみてくださいね。
②深大寺本堂

旧本堂は寄棟造りの茅葺き屋根でしたが幕末の火災で焼失したため、現在の再建本堂は入母屋造りの棧瓦葺きに変わっています。
江戸時代らしい繊細で美しい造形は是非注目したいポイントです。

現在の本堂は再建前より少し大きくなっています。
広大な深大寺の顔と呼ぶにふさわしい偉容を誇っています。
③元三大師堂

慈恵大師(元三大師)像を安置している「元三大師堂」は、
- 鎌倉幕府と深大寺の縁を感じたい
- 江戸時代の信仰の歴史に触れたい
方に訪れて欲しいスポットです。

そもそも「元三大師」って誰なんだ?

比叡山の高僧・慈恵大師良源のことだよ
元三大師は慈恵大師の通称なんだよ~
比叡山中興の祖としてあがめられていて、おみくじを考え出したことで有名です。
また厄除け大師として広く知られ、疫病退散の御利益があります。

幕末の慶応3年(1867年)には火災で焼失した本堂を差し置いてこの元三大師堂が先に復興されており、厄除元三大師がいかに多くの信者を集めていたかを物語っています。
江戸時代には両国の回向院で元三大師出開帳が、明和2年(1765年)7月と文化13年(1816年)6月の2回にわたって行われています。
近世はまさに元三大師が深大寺の信仰の中心となりました。
平成21年には元三大師1025年御恩忌中御開帳が執行され、25年ぶりに深大寺元三大師堂の御厨子の御戸帳が開かれました。
鎌倉時代から江戸時代、現代に至るまで多くの信仰を集める元三大師。
その信仰の歴史に想いを馳せながら、ぜひ厄除けの御利益をいただきましょう。
④国宝・釈迦如来像(白鳳仏)

国宝の釈迦如来像は釈迦堂に安置されており、ガラス越しに間近で見られます。

開帳期間中に自由に拝観できるよ~
飛鳥時代後期を代表する仏像で、東日本最古にして都内寺院唯一の国宝仏として貴重です。
深大寺開創時の本尊ですが、
慶応元年(1865年)の大火で本堂が焼けた際、元三大師堂の須弥壇下に仮置きされたまま年月が経ち、次第にその重要性が忘却される
という波乱の歴史を持っています。
明治42年(1909年)に再発見され、大正2年に旧国宝指定となりました。
その後、昭和25年の文化財保護法施行で重要文化財となり、平成29年(2017年)新たに国宝指定を受けています。
椅子に腰かけた凛としたお姿と、穏やかな微笑をたたえる表情が印象的です。
深大寺の歴史をつぶさに見つめてきたその姿をぜひ間近に見てみてくださいね!
南関東で勢力を持った扇谷上杉氏の城【深大寺城跡】

「城好き」や「史跡巡り好き」、「室町時代から戦国期の歴史に興味がある方」必見なのが、室町時代に南関東で勢力をもった扇谷上杉氏の城「深大寺城跡」です。

第1郭、第2郭の空堀や土塁が復元整備され、都立神代植物園の分園である水生植物園の城山公園として公開されています。
扇谷上杉氏の城【深大寺城】とは?

深大寺城は15世紀末(1490年前後)に山内上杉氏と扇谷上杉氏の抗争の中で、扇谷上杉氏の主要拠点(相模国糟谷庄~江戸城・川越城)を結ぶ役割を果たしました。

関東平野南部に広がる武蔵野台地の南端部につくられた平山城だよ~

16世紀前半(天文6年(1537年))に南関東を舞台に繰り広げられた扇谷上杉氏と小田原北条氏との攻防の中、扇谷上杉朝定が再興します。
深大寺城は1度も合戦を経験せず、小田原北条氏の改変を受ける事もなく、やがて廃城となりました。

戦国時代前期の築城技術を残す希少な城館として、平成19年(2007年)7月に一部が国史跡に指定されています。
城好き必見!土塁・空堀・腰郭などの遺構を見て回ろう

本丸を中心として、空堀と土塁に囲まれた第1郭から第3郭までの3つの郭(曲輪)を直線状に配置した連郭式縄張の中世城郭です。
土塁や空堀、腰郭などの遺構が良好な形で残り、歩いて間近に見て回れます。

第2郭には掘立柱建物跡が9棟発見されており、その一部が石柱で再現され、当時のお城の雰囲気を感じさせます。

深大寺城跡は城主がいない、戦況に応じて取り立てられた城だったんだよ~

板葺屋根の長屋的な建物が立っていた、と考えられているぞ

あちこちに案内板や解説板が設置されているので、詳しくない方でもじっくり学びながら見て回れます。
深大寺散策と合わせてぜひ足を運んでみてください!
深大寺周辺のおすすめグルメスポット2選
深大寺周辺には散策をより一層楽しくさせるグルメスポットが満載!
そのなかでも筆者が実際に訪れて「おいしかった!」と太鼓判を押すお店を2つご紹介します
【元祖嶋田家】でコシの強い蕎麦を味わう

深大寺周辺はそば処!
老舗のそば屋さんでコシの強い蕎麦と天ぷらを贅沢に楽しみたい人におすすめなのが「元祖嶋田家」です。
文久元年創業で、強い「コシ」と風味ある伝統の味にこだわりのある深大寺そばがいただけます。

深大寺山門のすぐ近くに位置し、参道の賑わいを眺めながら、風情ある落ち着いた雰囲気の店内でそばが食べられるのも魅力です。

新そばを山菜や天ぷらと一緒に贅沢に味わいたい人にオススメなのが、「上天ざるそば(2,350円)」。

そばと海苔でシンプルに味わうもよし、噛みごたえ抜群なコシの強いそばと柔らかな山菜を合わせていただくのもgood!
揚げたてサックサクの天ぷらは、しめじ・なす・ししとう・えび2尾・かぼちゃと豪華で、そばと天ぷらを心ゆくまで楽しめちゃいます

- 野草天セット(2,150円)
香り豊かな蕎麦に、野草の天ぷらと味噌おでんが付いた豪華なセット
天ぷらは季節の野草を5種類使っていて、多彩な味わいが魅力です - むさしのセット(2,200円)
三味そばと精進揚げのセット

私が13:00ごろ来店した時には、上記のセットは売り切れだったよ~
早めの来店がオススメ!
散策のお供に【八起】のワンハンドグルメはいかが?

温かいワンハンドグルメが食べたい人にピッタリなのが、60年ほど続く由緒正しい深大寺そば「八起」です。
焼きたてのお団子や蒸したての草まんじゅうなどが店先でいただけます。

お団子は小ぶりでペロリと食べられ、深大寺散策で小腹がすいた時に嬉しいサイズ感です。

ホッカホカな草まんじゅうの柔らかい食感と優しいつぶあんの甘さがたまりません!
深大寺散策のお供にぜひ買い求めてみてはいかが?
まとめ
この記事では、
- 府中多摩川マラソン大会のおすすめポイントや参加レポート
- 大会前日に宿泊したお宿の紹介
- マラソン大会と合わせて巡りたいおすすめの史跡&グルメスポット
などをご紹介しました。
「府中多摩川マラソン大会」は新選組好きな方が史跡旅ランを楽しむのにピッタリな大会です。
気持ちよく完走した後はこの記事でご紹介した史跡スポット巡りやグルメを堪能して、史跡旅ランを充実させてくださいね!

