【歴史の勉強】【史跡巡り記】赤松小三郎講座受講&心残り解消の旅

こんにちは!さくらつみです

例年1月~3月の間に月1回ペースで開かれる「赤松小三郎講座」を受講するべく、3月中旬に再び長野県上田市に行ってきました。
2月は最強寒波と雪に阻まれて断念したので、参加は1月以来。2カ月ぶりの受講です。
せっかく上田まで足を延ばしたので、前回上田市街地の史跡巡りをした時に巡り漏らした箇所も合わせて巡って来ました。
今回は講座の感想と合わせて、心残り解消のプチ史跡巡りの様子をお届けしていきます!
- 念願のマンホールカードをゲット!
- 今年はこれで最後、「赤松小三郎講座」
- 大手門公園
- 原町で宿場の名残りを探す、「市神社」「問屋跡」
- 海野町商店街をブラリ。「高市神社」で開運アップ!
- 史跡巡りのお供に「富士アイス」のじまんやきを頂く
- 旅の最後はやっぱりここ、「赤松小三郎養家跡地」
講座時間を除いた賞味1時間ほどの史跡巡り。
「赤松小三郎講座ってどんなことを学べるの?」「上田の史跡って何があるの?」そんな方必見の史跡巡り記です!
講座に行けない無念を書きなぐった回はこちらから(しょーもないですが笑)▼

前回の赤松小三郎講座の際の史跡巡りの様子はこちらから▼


講座開始前に、まずは前回時間が無くて立ち寄れなかった「上田市観光会館」へ。
上田城跡公園の東側にあるのでアクセス良好。
「赤松小三郎講座」が開講される会場からも徒歩2,3分の距離にあります。
1階はおみやげの販売とお蕎麦を楽しめる飲食店が入っていて、2階は観光案内所になっています。
観光案内所の様子
私のお目当ては・・・これだぁ!


前回上田市街地で史跡巡りをした時点では存在を知らなかった「マンホールカード」.
それがここ、「上田市観光会館」でゲットできるのです!
入口すぐのエントランスホールに、マンホールカードの案内板が出ていました。
- マンホールカードとは?
-
下水道マンホールのふたのデザインをカードにしたもので、下水道への理解・関心を深めると共に、ご当地情報のPRを目的に無料配布されています。
下水道広報プラットホーム(GKP)が企画・監修し、自治体と共同で作成。
基本的に郵送対応はしておらず、配布場所まで現地を訪れる必要があるため、コレクション心をくすぐられる存在。
都道府県や市区町村ごと、各地域の特色を盛り込んだデザインが楽しめる点も特徴で、カードにはデザインの説明や由来などが記載されています。
※既に配布を終了している場所もありますので、詳しくは下水道広報プラットホーム(GKP)公式サイトにてご確認ください。
エントランスホールには立派な真田幸村像があります。

騎馬姿が様になっているわ。
エントランスホールの奥に階段があるので、早速2階の観光案内所へ向かいます。
ちなみに、ホールの左側に扉があって、その奥が1階売店になっているよ!


観光案内所は結構広め。
上田城や、街歩き用のパンフレットを始め、様々な配布物が置かれていました。
観光地のパンフレットって、とりあえず何でも持って帰りたくなりますよね(笑)。
案内所の窓口脇には堂々たる真田氏がたの甲冑。

「撮影OK」と書いてあったので、遠慮なく1枚撮らせていただきました。
甲冑ってほんとにデザイン性があって見ていて楽しいですよね。

見た目キレイでも、一体どのくらいの重さになるやら・・・

時代や種類によって一概には言えないけど、フル装備で大体10㎏後半~30㎏の重さになるんだって

えー!貧弱な私じゃあ、着るだけでペシャンコだわ
人生初☆マンホールカードを入手!
さて、うっかり甲冑に心を奪われていますが、本題はマンホールカードです。
案内窓口の左側にマンホールカード配布コーナーが用意されていました。
カードの配布は1人1枚までで、貰う際に隣に置かれた名簿へ住所を記入するようになっています。

念願のマンホールカードやー!
裏側のデザインの由来によると、
合併前の上田市のシンボルマーク「六花文(ろっかもん)」を上部に配置し、当時の市花「ツツジ」をあしらったデザイン
とのこと。
真田氏の家紋「六文銭」を花に見立てて円形に配置しているんです。
言われてみれば、確かに花びらっぽいかも

マンホールカードはご当地性が強いので、人気なものは配布終了している所もあるようです。
欲しい方はお早めにゲットしてみてください!
ちなみに、このデザインマンホールは上田市街地を散策していると歩道のあちこちに見られます。
探しながら街歩きするのも楽しいですよ。
上田市観光会館の詳細情報
住所 | 〒386-0024 長野県上田市大手2丁目8−4 |
営業時間 | 【売店】 9:00-18:00 ※季節により変動 【2階案内所】 平日 8:30-18:00 土日休日 9:00-18:00 |
定休日 | 年末年始 |
アクセス | ◇電車 JR上田駅・しなの鉄道上田駅・上田電鉄別所線上田駅で下車 徒歩12分 |
◇自動車 上信越自動車道上田菅平ICより4km・15分 | |
◇バス 上田市街地循環バス 赤運行(あかバス)上田駅乗車、 公園市役所前下車(料金200円) | |
関連サイト | うえだトリップなび公式サイト「上田市観光会館」 |
上田市観光会館売店オンラインショップ公式サイト「お土産サイト」 | |
上田市水道課「マンホールカード配布について」 |
※お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

上田市観光会館から赤松小三郎の講座が開かれる「上小教育会館」までは徒歩2,3分ほどの距離です。

矢印に従い、奥にある新館へ。

こちらのオレンジ色の建物。
今回の講座内容は「赤松小三郎を伝えようとした人たち」。
赤松小三郎顕彰会会員の方が、自身の研究成果の発表という形で講義をされていました。
講座の感想

近年ようやく注目されてきている赤松小三郎。
口伝ではなく文章として初めて世に発表されたのは明治17年〔1884〕~18年〔1885〕頃。
発表したのは赤松小三郎の兄・芦田柔太郎の妻となった貞の弟・堀兼吉という方だそうです。
それ以前にも明治11年頃に「上田郷友会」が結成され、月報紙で赤松小三郎について論じられており、明治35年1月には信濃毎日新聞に兵学者としての赤松小三郎が初めて取り上げられました。
赤松小三郎が暗殺されたのが慶応3年〔1867〕だから、15年以上経ってからだったんだね!

新選組とか、その他の幕末に活躍した名のある人物たちについて語られ始める時期を考えると、亡くなってからかなり間があいているなぁというのが率直な感想。
ちなみに、上田藩士だった堀兼吉さんは、実際に京都で暗殺された赤松小三郎の遺骸を目撃しているんだとか。
当時、政治を巡る権力闘争の中で犠牲になった赤松小三郎さんは、語ることもタブーな存在。
それでも堀さんは目撃者として、世に伝えたい気持ちがあったのでしょうね。
今回の講座で知ったのですが、東京には「赤松小三郎研究会」という上田高等学校同窓会の方々が立ち上げた会があり、講演活動などを通して盛んに赤松小三郎研究を行っているそうです。
公式サイトもあり、充実した研究内容が載っているので興味ある方は是非。
研究全般に言えることですが、歴史研究も多方面から色々な方がアプローチした積み重ねですから。
今回講演された顕彰会会員の方も、「赤松小三郎顕彰会も、地元ならではの研究活動をしていけたらと思う」と語っておられました。

私もペーペーな素人だけど、私なりに知り得た知識をこのブログに落とし込んでいきたいなぁ

その前に歴史全般の勉強もしなくちゃね!お姉ちゃんは知識が薄すぎるんだから

う・・・「ぺーぺー」じゃなくて「ペラペラ」ってか?精進します
講義時間は1時間30分。
目からうろこなお話ばかりで、とっても充実した講座でした!

講座受講後、時間に余裕があったので、前回巡り損ねた史跡スポットへふらりと。


前回は気が付かなかったのですが、上田城址公園の「二の丸橋」入口から真っ直ぐ伸びる大手通り沿いに、解説板が置いてありました。
かつては上級武士のお屋敷が並んでいたんですね。
少し進むと、前回見逃していた「大手門公園」があります。

鉤の手状に曲がった地形が、大手門の名残りです。
江戸時代は要所ですから仕方がないですが、車の通行には不便そうだなぁなんて思っちゃいました。
いかんせん車民なもので、ついついそちらに感想が寄ってしまいます。
現代っ子世に憚らず。

「大手門公園」を海野町商店街方面に少し進むと、右手に八十二銀行があります。
その窓ガラスに、大手門に関する解説書きが掲載されていました、

当時の地図と、現在銀行が建つ位置が分かりやすく示されています。
当時の地形を思い浮かべながら散策できて、ワクワクしますよね!

大手通りから信号を左折し、北上していくと「原町」に辿り着きます。

現在は道路も街並みもきれいに整備されており、名残りはほとんどありませんが、歩道に「原町問屋跡の碑」が建てられています。

あれ、前回も来てなかったっけ?

そうなんだけど、石碑の存在を完全に見逃してたんだよね。心残りすぎたからリベンチマッチ!
旧北国街道「原町」の問屋跡碑


無事に石碑を発見いたしました!
石碑の横には問屋に関する解説と、原町問屋を務めた滝沢家に関する解説が置かれています。
原町は旧北国街道の宿場町として、海野町と共に問屋を務めていました。
石碑の近くには「池波正太郎真田太平記館」があったり、

道の向かい側には「旧北国街道柳町成澤家の蔵看板」があります。


特に蔵は、整備された通り沿いで江戸時代の名残を感じる数少ない建物です。
上田市のデザインマンホールに遭遇
原町の通りをのんびり歩きつつ、ふと、足元に目を落とすと・・・。

本物きたー!

マンホールカードの元、デザインマンホールと巡り合いました。
とにもかくにも、まずはカードと一緒に記念撮影。

推しのアイドルが地元に来た並みの反応だね(真顔)

まぁ感覚的には似たようなもんだよ(適当)
そしてそして、さらにこの近くにあるのが「原町市神社」です!
原町市神社

通り沿いにポツンとあったので、危うくスルーするところでした。
原町の市神社は原町のほぼ中央左側、原町の問屋跡からほぼ向かい側に置かれています。
祭神は事代主命(えびす様)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)。

お社のとなりに由緒書きが設置されていますが、板が風化してしまっていて読みづらいです・・・。
由緒書きによると、社殿は天保期に建てられたものの一度焼失してしまい、現在の社殿は明治12年に再建されたもの。
第二次世界大戦後、道路が再度拡張された際に境内が小さくなってしまったそうです。
ご神体は円形の自然石とのことですが、社殿の中は閉ざされていて見ることは叶わず・・・。
歩道には市神社に関する解説書きが設置されています。

江戸時代には5と10のつく日(享保9年〔1724〕からは8と10のつく日)に市が開かれていました。

原町から戻ってきて、海野町商店街へ。

実はこの通り沿いにも、海野町の市神社があるんです。
それがこちら。
海野町の市神社「高市神社」


手前に由緒書きが置かれ、奥には海野町の市神である高市神社と神馬舎が並んでいます。
区画は狭いながら、原町の市神社に比べればずいぶん立派です。

由緒書きによると、こちらの祭神は恵比寿様と大黒天様。
商店街ならではの神様だね!


原町の市神同様、高市神社も自然石を霊石としてお祀りしています。
真田氏ゆかりの地である「本海野(海野宿)」から移築したもので、白鳥神社より霊力を授かった石。
社殿は相当古いもののようで、海野町ができた天正の頃のものとみられます。
実はこちらのお社は分社で、昔からの本社はここから少し離れた所にある海野町会館屋上に祀られてるんだとか。
一度見てみたいですねぇ。

この神社ではお札がいただけます。
社殿の左側に引き出しのついた棚が置かれていて、お金を納めてから引き出しにあるお札を頂く形になります。
御朱印も書置きのものがあるようで、海野町商店街公式サイトによると近隣の店舗で頂けるとのことでしたが、良く分かりませんでした・・・。
またリベンジしたいです。

原町の市神社と同じで、こっちの霊石も直には見られないの?

それらしきものは見当たらなかったよ。でも心配ご無用!隣をごらんなさい
石を撫でて良運を授かろう!「運の石」

高市神社の社殿左側に置かれた「運の石」。

高市神社のご神体である霊石は触ることができないので、その代わりにお祀りしている神石だそうです。
「運の石」の右側に「運の石の由来」が書かれています。
こちらは存分に撫でて良し。
ちゃんとご利益もありますよ!

「一度撫でれば本人に長寿・開運をもたらす」とな

公式に撫でて良いと言われ、さらに長寿・開運アップ。
これはもう・・・、


ま、図々しいお姉ちゃんなら撫でない訳ないよね

右から左、左から右へと撫でまくるよ~
森鷗外が宿泊!?「上村旅館」跡
ご利益を授かりに授かったところで、同じ高市神社の敷地内に気になる説明書きを発見。

こちらがその建物、「上村旅館」。

森鴎外が陸軍第一軍管区徴兵副軍医だった20歳の頃、明治15年2月25~26日に上田を初めて訪れ、上村半左衛門の旅館「上村館」に宿泊。
鴎外は徴兵検査のための公用の旅でここに2泊し、『北游日乗』を書きました。
この建物は、大正四年に改築したものだそうです。
トロットロのあんこが美味しい「じまんやき」
「高市神社」から少し歩いたところにあるお店、「富士アイス」。

前回海野町商店街に来た際には立ち寄る暇がなかったので、今回こそは食べるぞー!と意気込んで参りました。
甘さ控えめな自家製あんこを使用した「じまんやき」が有名なお店です。
「志」に濁点を付けて「じまんやき」って読むのは面白い!


お店はガラス張りになっていて、作っている様子を見ることができます。
ズラッとならんだ「じまんやき」。圧巻です。
味は「あんこ」と「カスタード」の2種類で、カスタードも富士アイスさんオリジナルとのこと。
しかもお値段1つ100円!

このご時世ワンコインでおやつが買えるの!?
ついつい何個も買っちゃいそう

実際、私の前に並んでいた人は予約で20個買っていたよ!
食べ歩き用に1つ単位で購入できるのはもちろん、まとめた数を持ち帰り用に包んでくれるので、お土産にもオススメ。
店前には常時お客さんが居て大賑わい。
観光客の方にはもちろん、地元の方にも親しまれているお店です。

あんことカスタード、どちらも気になりましたが、やはりここはスタンダードにあんこにしました。
お金を支払い、数分待ってから渡された「じまんやき」は焼きたてほやほやです。
生地は薄目、アツアツトロトロのあんこがたっぷり入っていて最高!

100円とは思えないほど重量がありましたが、甘さ控えめなのでペロッといけちゃいました。
海野町商店街散策のお供にピッタリですよ!
「富士アイス」の詳細情報
住所 | 〒386-0012 長野県上田市中央2丁目10−14 |
営業時間 | 9:30-19:00(休み時間なし) 売り切れ次第終了 |
定休日 | 年末年始 |
支払方法 | 現金のみ |
駐車場 | あり |
関連サイト | 海野町商店街公式サイト「海野町商店街」 |
※お出かけ前に最新の情報をご確認ください。

海野町商店街から通りを入った所にある「赤松小三郎養家跡地」。
前回も巡ったのですが、後々撮影した写真を見返したら、場所が推定地から若干ズレていたことに気が付きました。
場所をしっかり確認して、再撮影してきたよ!


目印は「桜庵」というお店の角あたり。

ここ!おそらくはここだ!
上田市マルチメディアセンター公式サイトの「赤松小三郎ゆかりの地マップ」を参考にすると、恐らくはこの辺りのようです。(現:上田市本町)。
無事カメラに収められて、私的には満足。
赤松小三郎に始まり、赤松小三郎に終わった今回のプチ史跡巡り。
本日はこちらでフィナーレです!
まとめ
「赤松小三郎講座」の感想と合わせて、心残り解消のプチ史跡巡りの様子をお届けしてきました。
- 上田市観光会館
- 赤松小三郎講座受講
- 大手門公園
- 原町問屋跡
- 原町市神社
- 高市神社
- 富士アイス
- 赤松小三郎養家跡地
午後の短い時間でしたが、サクッと巡れる距離感なのが嬉しい限り。
1月・3月と受講してきた赤松小三郎講座も、今年はこれが最後。
私も来年の講座までには、もう少し小三郎さんについて学ばないとなぁと思っています。

勉強がてらブログにまとめてみれば?

むー、やれる範囲でやってみようかなぁ
ひとまず、4月からは「赤松小三郎記念館」も開館しますので、まずはこちらにも足を運ばねばと思っています。
その際には、このブログで様子をお届けしますので、懲りずに見てください(笑)。
それでは、今回の史跡巡り旅はここまで。
またどこかの史跡巡りの旅でお会いしましょう!

「前回の上田市街地史跡巡り記って?」っと思ったそこのアナタ!
詳しくはこちらをご覧ください。
今回巡った史跡スポットはもちろん、赤松小三郎ゆかりの地もガッツリ巡っていますよ!
