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日常巡り

のびのび猫と戯れる最高のひと時。人生初の猫カフェ体験|譲渡型保護猫カフェ「猫恩」

さくらつみ

猫カフェに行きたい

我がクールな妹が、いつの頃からか口にするようになった一言です。

過去にインコ、現在は金魚を飼育(父が担当)しているのが、我が家の数少ない飼育経験。

なんとなく、猫への憧れみたいなものがあったようですが、都会ならともかく田舎にそんな洒落たお店はありません。

しかし数日前、偶然眺めていた情報誌で「譲渡型の保護猫カフェがオープンした」という記事を発見。

しかも車で行ける距離にあるという、なんとも偶然なる幸運。

小躍りする妹に引きずられる形で、私と母の3人、長野県は御代田町という小さな町に出来た「譲渡型保護猫カフェ猫恩」に初来店してきました

昭和の家を改装した譲渡型の保護猫カフェ

2024年11月8日オープンした譲渡型の保護猫カフェ「猫恩にゃおん

御代田町から軽井沢町に向かう、のどかな道沿いに一軒家然として建てられています。

沢山ののぼりと看板が目印。

イラストからして、すでに可愛い。

立地的に車での来店になるので、お店の前の駐車場は結構広いです。

10台くらいは余裕で止められそう

私たちが訪れたときには、すでに4台の車が止まっていました。情報誌に掲載されたこともあるからでしょうか、人気ぶりが伺えます。

昭和に建てられた一軒家を改装して猫カフェとして営業しているとのことで、外見から見ると正しく普通の一軒家ですよね。

なんとなくおばあちゃん家を思い出しました(笑)。

正面のガラス窓からは室内の様子がよく見え、猫の姿や触れ合うお客さんの様子が窺えます。

小さな頃、猫を飼っている友達の家に遊びに行った、そんな気持ちでぜひ遊びにいらして下さい。」というお店の言葉通り、知り合いの家にちょいと遊びに来た感覚に。

入口にはオープンの表札の他に、「注意事項」や「料金システム」についての記載がありました。

特に小学生未満の子どもは入店できないようなので、注意してください

小さいお子さんはどうしても、騒いでしまうこともありますからね。猫ちゃんにしっかりと配慮されています。

諸々の注意事項や料金システムについては、受付の時にお話を聞けますので、早速入店して行きましょう。

猫に囲まれた店内は「お店」というより「お家」空間

入店して数十秒、猫の歓待にびっくり

普通の一軒家と同じように、玄関で靴を脱いで上がるスタイルです。

お店の注意事項にもありましたが、必ず靴下を履いて行きましょう

素足やタイツはNGです。

猫の形をした蛇口。

玄関の目の前には、手洗い用の洗面台が設置されています。

人間と猫、双方の感染対策のために入店前後に手洗いと消毒をする必要があるとのこと。

ええい、猫さんのためだ。冷たい水なんてへっちゃらだい。

ザブザブと手を洗っていると、背後に気配が。

まさか・・・、

廊下の右側にある部屋が、猫と触れ合えるキャットルーム。

猫さんがお出迎えだとー!!

入店して数十秒で猫と出会う。こ、これが猫カフェというやつなのか・・・!

固まる私たち3人をよそに、猫さんはたったか来た道を戻って行ってしまいました。

さくらつみ
さくらつみ

こ、心の準備がまだできてないんだよ!

出だしからの歓待に驚きましたが、実はこの猫ちゃん、キャットルームから脱走してきた子だったことが後に判明。

お客さんが部屋を出入りする際にくっついて出てきてしまうことがままある、と店員のお姉さんが笑って話していました。

脱走犯はアッサリ捕まり、キャットルームにキャッチアンドリリースされていましたよ。

木目調で、清潔感のある店内

洗面台の後ろが階段になっていますが、こちらは立入禁止。

一軒家を改装したというだけあり、本当に友達の家にでも遊びに来たような感覚になりますね。

「お店」というより「お家」と表現したくなります(笑)。

木目調の階段や廊下はぴかぴかで、動物の匂いは全く気になりませんでした。

猫、ネコ、ねこ・・・。猫尽くしなインテリア

受付に向かう廊下の壁には、様々な猫の絵が飾られています。

どこを切り取ってもかわいいじゃないか・・・。

こんな小さな置物も飾ってありました。

猫の喧嘩の様子かな?

料金システムは時間制の後払い方式

廊下を進むと正面に受付があります。

この日は受付にいた店員のお姉さん1人でお店を切り盛りしていました。

受付の目の前は畳敷きのお部屋になっており、キャットルームはその向かい側にある扉で仕切られた中です。

まずは受付にて、諸注意や料金システムについての説明を受けます

諸注意としては、貴重品の管理(猫に引っかかれる場合も含む)、アレルギー等の発症、猫に噛まれたり引っかかれたりした場合などは自己責任となるそうです。

写真撮影は、フラッシュをたかなければOK!

そして、猫恩の料金システムについて。

時間制の後払い方式で、時間は自己管理になります

キャットルームに入室する際に、入室時間が書かれた利用カードを渡され、退出後に返却して利用時間分をお支払いする形になります。

料金はワンドリンク付で30分1,000円。

延長料金が30分ごとに600円。

猫のおやつも100円で購入できますが、今回は情報誌についていたクーポンを利用して無料でおやつをゲット。

お支払いした料金の10%は東信地域で活動する愛護団体に寄付され、飼い主の居ない猫の不妊・去勢手術や、保護シェルターで暮らす猫たちの生活費として利用されるとのこと。

猫を愛でるだけで猫を救う手助けができる、というなんとも神がかったシステムです。

最後にメニューから飲み物を選んで注文し、もう一度手指と足裏の消毒をしてから、いざ!キャットルームへ。

ちなみに、利用カードにはこのタイミングの時間が書かれます。

記載される時間は結構ざっくりしていて、たぶん店員のお姉さん、時間をちょっとオマケしてくれていた気がする。

ぬくぬくなキャットルームで、10匹の保護猫店員がお出迎え!

のんびり、伸び伸びと触れ合える空間です

広いキャットルームには10匹の猫が自由に動き回っていて、先に来ていたお客さんが3組、思い思いに猫店員さん達と触れ合っていました。

2月に入った長野は本格的な寒さに突入しておりますが、この部屋は暖房が十分に効いていて、窓から差し込む日差しも手伝ってぬくぬくです。

舌を出して眠る猫。か、かわいすぎ!

昼過ぎの時間帯だからでしょうか、お昼寝している子もチラホラ

室内は板張りのフローリングで、中央には小さなテーブルが2つ。飲み物はこちらに置けるようになっています。

机の下には毛布が引いてあり、猫さんが寝そべってくつろいでいました。

床暖房も入っているようで、防寒対策は万全です。

しかし、人間にはなかなかな温室すぎるので、とりあえず上着を脱いでそこら辺にポイッ。

荷物を置くスペースは特別設けられていないので、部屋の隅に置いておきました。

特段、猫さんにいたずらはされませんでしたよ。

店員のお姉さんは常時キャットルームにいるわけではないので、基本的には猫たちとお客さんだけの空間です

こんなに自由にしていていいのかい?という感じ。

猫カフェって、どこも基本こんな感じなのでしょうか?

室内にはキャットタワーや、ソファーベッド、キャットウォークなどの猫用家具があちこちに設置されています。

視線を感じて振り返ってみたら、猫がすっぽり収まっていたり。

床におもちゃが転がっていたので、試しにボールをコロコロ。

見向きもしない・・・。動かざる事山の如し系猫さん。

おもちゃを変えて別の子に差し出すと、えいえいと反応あり。

人間と同じで、性格もまちまちってことなんでしょうか(笑)。

最初はどう接したら良いか分からず、恐る恐る猫さんを撫でていました。

他のお客さんを真似ておもちゃで遊んであげたりしているうちに、少しずつ猫さんの方から寄ってきてくれるように。

初心者にも優しい猫店員さんたち。

十人十色な性格ですが、皆人慣れしています

室内の壁際には、10匹の保護猫たちの名前とプロフィールが掲載されています。

近くにはペットカメラが置かれているので、室内の様子は常にチェックしているんじゃないかしら。

Wi-Fiまで使えるのが細やかな気遣いが行き届いていますよね。

もう家だ。

活発におもちゃに飛びついてくる子。

グースカ寝ている子。

おもちゃには目もくれずに優雅に闊歩する子などなど、いろんな性格の子がいますが、どの子も人慣れしています

必要以上にこちらが手を出さなければ、噛んだり引っかいたりはされなさそうです。

一度抱っこを試みたのですが、私が慣れていないせいもあって失敗してしまいました。

思った以上に軟体過ぎた(笑)。

侮るなかれ、猫でも本気になる時はある

夢中で猫と戯れていましたが、猫のおやつを持っていることを思い出しました

ペースト状のおやつで、CMとかでよく見る、猫がペロペロしているあのタイプです。

妹が「あげてみよう」とせっつくので、慣れない手つきで封を切ります。

というか妹よ、自分であげたらいいじゃない。

そう思いつつ、封を切った瞬間、背後からシュンッと黒い影がやってきて私の膝の上に。

封が切られた瞬間、戦いの火ぶたもまた、切って落とされたのです

匂いにつられてやってきた猫に囲まれ、あくせくする私。

それを笑いながら動画撮影する妹。

さくらつみ
さくらつみ

おのれ、謀ったなおぬしー!

我こそはおやつをもらう!とにじり寄ってくる猫たちの本気の圧に、終始押されまくっていました。

CMだともっと和やかじゃん。あれ、嘘じゃん。

疲れたら飲み物でホッと一息

カップに書かれたイラストがかわいい。

戦いが収束し、猫の群衆が解散したところで、注文していた飲み物でホッと一息。

ドリンクの種類はコーヒーやココアを始めとした10種類ほど。アイスとホット、どちらにするか選べます。

私が選んだのは、生姜・ミント・ハーブが入ったホットティー。

ミントの爽快な香りが鼻に抜けて美味しい。

お客さんの中にはアイスティーを選んでいる人もいて、「真冬にアイスって・・・」と思いましたが、これが大正解

温かな室内で夢中で猫と遊んでいると、いつの間にか汗をかくほど体温が上昇していました。

さくらつみ
さくらつみ

このお客さん。さては常連さんだな・・・?

まぁ分かるよ。だってめっちゃ楽しいもん。

気付けば妹以上に私がはしゃいでいたり。

三十路のいい大人がお恥ずかしい限りです。

写真で親指に絆創膏を貼っているのはあかぎれ対策であって、猫に噛まれたり引っかかれたりしたわけではありません

あっという間の30分。最後のさいごで・・・

キャットルームには時計もしっかり置いてあり、時間を確認するとそろそろタイムリミットの30分が経過しようとしていました。

もう少しいたい気持ちもありましたが、新たにお客さんが1組入ってくる気配がしたので、お暇することに。

キャットルームの扉を開き、外に出ようとした瞬間、タタタッと走り寄ってきた猫さんが1匹・・・2匹・・・と足の間をすり抜け部屋の外へ。

さくらつみ
さくらつみ

や、やっちまった~・・・

これが噂の脱走事件。引き金を引いたのは私だー。

畳部屋を駆け回る猫を見つつ、受付にいた店員のお姉さんに「すいません、脱走されちゃいました」と謝る私。

店員さんは笑いつつ「この子は若いから、常に走り回っているんですよー」と明るく返してくれました。

30分の利用料金をお支払いし、お店を後に。

初めての猫カフェは、ほっこり思い出に残るとても楽しい時間が過ごせました。

さいごに

猫カフェ、最高。この一言に尽きる。

想像以上に近い距離で猫さんたちと接することができるので、見た目の特徴はもちろん、性格なんかも分かって面白いかったです。

「譲渡型」ですので、10匹の猫さんたちは今後、出会いがあってご家庭に引き取られることになるのかもしれません。

その前段階として、こういった距離感で触れ合える場を設けてもらえるのは、双方にとって嬉しいことですよね

かわいい猫店員さんたちに癒されたい方は、是非訪れてみてください!

そうそう、お支払いの後、こんなものを渡されました

「猫恩」のスタンプカード。

おや、これは常連になる予感・・・?

譲渡型保護猫カフェ猫恩の詳細情報・地図

住所〒389-0201
長野県北佐久郡御代田町塩野3399−2
営業時間9:30~16:30 (L.O 16:00)
定休日月・火
※猫の体調により臨時休業あり
関連サイト猫恩公式インスタグラム「nyaoncafe
備考◇ご入場は、お約束を守れる小学生以上のお客様に
限らせていただいております。
◇感染症対策のため靴下をはいてご利用ください。
※最新の情報はお出かけ前にご確認ください

この記事を書いた人
さくらつみ
さくらつみ
ブロガー
『信濃の国♪』歌えるタイプの信州人。1994年生まれの戌年。自宅から徒歩5分の身近な史跡から、公共交通機関を駆使する遠方の史跡まで巡る、自称「史跡巡ラー」。史跡巡りの楽しさや、歴史の学びについてゆるーく発信していきます。
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